よくわかる最新画像処理のアルゴリズムの基本と仕組み
OpenCVを触って見たものの、そもそも画像処理について全くわかっていないので、OpenCVのサンプルコードや、Webにある解説記事を読んでもさっぱりわからない状況でした。
本格的に画像処理をやるわけではありませんが、画像処理のはじめの一歩ぐらいの知識はあって良いかなと思い、この入門書を読みました。
図解入門よくわかる最新 画像処理アルゴリズムの基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)
- 作者: 長尾智晴
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2012/09
- メディア: 単行本
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Amazon等での書評も確認しつつ、いろいろ物色したところ、この本を購入しました。
丁度よく自分のニーズにあっていて、買って正解でした。
画像処理のアルゴリズム概要の解説と、C言語による実装があります。
本書のサンプルコードは、他のライブラリを全く使わず、本書のコードだけで完結している点も良いですね。
本書では、すべてppm形式の画像ファイルに対して処理をおこなう例題になっています。
本書で取り扱うトピックスは、
- ネガポジ反転
- 明るさとコントラストの補正
- 色数削減
- フィルタリング
- 領域抽出
- 画像ラベリング
- 領域抽出
- 移動領域の抽出
- 特徴抽出
- 自動補正
と初心者にはお腹いっぱいの内容です。
数学的に深追いはせず、それぞれのアルゴリズムの考え方をシンプルに解説している点が初心者には嬉しいですね。
自分にとっては、画像処理は、魔術的な感じがして、到底理解できないと思っていましたが、本書を読んで、「成る程そういう仕組みだったのか」と腹落ちした感覚が持てたのがとても良かったです。
画像処理の精度を高めるとか、処理速度を速くするとか、さらに高度な話があると思いますが、そこまで深追いしませんが…。
へー、おぉ、そういう仕組みだったのかと、思いながら本書を読み進めることができました。
本書の後書きに「おち」があって、著者に、やられた〜と思いました。